市民パワー生かす都市緑花のモデル・豊中市『花とみどりの相談所』 / 箕面市民らが見学

 

 10/14、箕面の市民たちが豊中市立『花とみどりの相談所』を見学しました。

 

 参加者は「箕面・花とみどりの学校」の生徒6人、親子でお花に親しむ活動に取り組む組織から1人、「NPO花とみどり」や「学校運営委員会」のメンバー4人で、計11人。

 女性8人+男性3人で、女性主体の見学会になりました。

 

 同『相談所』側は、所長さんをはじめとする市職員、ここで学びここを拠点に日々活動する市民組織「豊中緑化リーダー会」の皆さんが対応。

 

   まず、園芸相談や人材養成講座など『相談所』の役割が説明され、続いて花苗の育成と各緑花地域組織への配布さらには市内の緑花に取り組む「緑化リーダー会」の活動を紹介。

 

 その後、一行は施設を見て回りました。

 

 『相談所』は、かつての市民プールの跡地を再利用(プールそのものは埋め立てられグラウンドに)。

 旧更衣室などの建物は、今は作業室・会議室・事務室などに・・。

 

 屋外には、花苗を育てる苗床やビニールハウス(温室)や樹木の見本園などが並びます。

 

 良く整った施設ですが、再利用だけにいわゆるピカピカ感はなく、またりっぱなガラス張り温室でなく手作り風のビニールハウスなど・・。

 施設を利用する人たちが自らの手で少しずつ作り上げ使い込んでいる「生きた施設」「心のこもった施設」の印象・・。

ビニールハウス内では、冬花壇用の花苗がいきいきと・・
ビニールハウス内では、冬花壇用の花苗がいきいきと・・
建物(右手)の裏に広がる苗床・ビニールハウス・樹木畑など
建物(右手)の裏に広がる苗床・ビニールハウス・樹木畑など

 

 『相談所』は広い豊島(てしま)公園の入口にあり、すぐ前の公園のエントランス花壇などは「緑化リーダー会」がお世話を・・。

 夏花壇は終わりに近く・・、それでもなかなか美しく・・。

花壇をなごやかに見学・・
花壇をなごやかに見学・・

 

 また3年間のリーダー養成を修了した「緑化リーダー会」の皆さんのお花を育てる技術は、本格的・・。

綿密に作られた花壇の植栽デザイン(設計)図(当日の「緑化リーダー会」資料から)
綿密に作られた花壇の植栽デザイン(設計)図(当日の「緑化リーダー会」資料から)

 

 行政によるリーダー養成講座から生まれた「緑化リーダー会」、今では115人の市民パワー。

 『相談所』という恵まれた場に支えられ学んだ高い園芸技術を生かし、毎年、花苗を育てたくさんの地域緑花組織に提供し、さらに自ら市内数か所の大花壇のお世話を担当。

 

 参加した箕面の同様の市民組織の「みのお園芸ファーム」のリーダーなどは、「箕面にもこの施設の半分ぐらいのものがあるといい」「(大阪の)北摂各市も市民参加での都市緑化を進めてるが、特に豊中では行政と市民パワーとの協働が緊密、モデル的な存在」などと話します。

10年の歩みをまとめた「豊中緑化リーダー会」記念誌(2016年5月発行
10年の歩みをまとめた「豊中緑化リーダー会」記念誌(2016年5月発行

 

【コメント】★箕面の状況とこれから★

 

 箕面からの豊中の『相談所』への見学会はこの数年で既に3回ほど行われており、今までの参加者の間では箕面でもこうした拠点を作ろうという気運が高まってます。

 こうした中、「みのお園芸ファーム」が発足、豊中の例などを参考にミニ温室を設け花苗の育成や公園の放置花壇の再生などを始めています。

 「NPO花とみどり」はこうした箕面の動きを伸ばす中で、「市民園芸拠点」(仮称)の構想をとりまとめ段階的に推進していくことにしています。

 

【募金のお礼】

  なお、今回の参加者の皆さんから3,200円の募金をいただきました。

 どうもありがとうございました。

 

                                                    (NPO花とみどり&花とみどりの学校 事務局)