“廃TV” ホッと物語 ~ 1か月にわたり「木戸が池緑地」でやりとり・・

 

 箕面の公園「木戸が池緑地」(かやの中央)に捨てられた“廃TV”を巡る〈ホッと物語〉をご紹介。

 

 5/21・・公園でごみ拾い中のボランティアさんが “廃TV” 発見!

 大きく重たい・・

 フツーは市が「大型ごみ」で有料回収、でも公園へ捨てたらタダ!??。

 

 即、公園管理者の市に報告、でも「どうしたら、エエんか・・」~ボランティアさんは悩みます。

公園に捨てられた“廃TV
公園に捨てられた“廃TV

 

 “廃TV” をすぐ片付けるのがいいか~どうか?

 「ヘタすると・・公園は安易な“ごみ捨て場”に・・」

 

  悩んだ末、「まずは相手に、率直に訴えよう!」

 5/1・・ “廃TV” にアピールのプレートを・・。

 

 見出しは「警告」とキツメに・・・。

 でも本文はソフトに・・「同じ市民として思い直し、ぜひ回収していただくよう心からお願いします」。

せめて花とみどりの団体らしくと、お花(造花)を添え・・
せめて花とみどりの団体らしくと、お花(造花)を添え・・

 

 2~3日後、ボランティアさんが行くと、ナンと!・・ “廃TV” がくるり180°回転ー背中向きに??【写真】

 

 「何のサインかな?」・・、でもめげずに再び逆転、「警告文」側を表向きに・・。

誰かが背中向きに・・
誰かが背中向きに・・

 

  そして・・ついに運命の5/9の夕方、“廃TV”が姿を消しているのを確認!!

 

   でもすぐに喜んでいいのかどうか・・、本当にあの大きく重たい  “廃TV” を回収してくれたんやろか・・ボランティアさんは半信半疑・・・。

 

    さらに数日間、観察・・。

 “廃TV”は、姿を消したまま・・・

“廃TV”は、姿を消したまま・・・
“廃TV”は、姿を消したまま・・・

 

「回収してくれたのは、多分、捨てた人だろう」・・じわじわと確信が・・。

 

 そして5/16、ボランティアさんはようやく「お礼」の掲示を張り出しました。

 ボランティアさんは心晴れ晴れ、捨てた人=回収してくれた人に感謝の気持ちも・・。

 捨てた人も、「お礼文」を見ればきっと好印象でしょうね。

 

【コメント】

 

 ボランティア側には、呼びかけを無視され「空振り」の屈辱を受けるリスクも・・。

 捨てた側も、知らぬ顔ですませず回収の決意は容易ではないでしょう・・。

 

 約1か月にわたる~両者の「心の葛藤」+「ホッとの安堵」の物語です。 

 

 大型の不法投棄ごみを捨てた人自身が回収・・とすれば、多分、全国的にも極めて珍しい例といえるでしょう。

 

(NPO花とみどりグループ「公園・緑地魅力アップ委員会※」事務局)             

    ※この市民組織が「木戸が池緑地」の自主管理を担当。