このほど箕面・西小校区青少年を守る会主催「ザ☆バザ~る」の中で“たねダンゴ”づくり※が、特別企画「学校・地域緑化事業」として行われました(7/1)。
※主催:NPO 花とみどり、
協力:あじさいの郷(さと)夢プロジェクト(西小校区 住民組織)。
“たねダンゴ”とは、肥料など入りの土ダンゴに各種のお花のタネをまとめて練り込み、これを花壇などに植え「お花をいっぱい咲かせよう!」という新しいたねまきのやり方。
東北地方の震災復興の中で、小さな子どもでもできるお花づくりの方法として始まったそうです。
当日は、“たねダンゴ”づくりに63組参加※。
※ 作った小さなタネだんご4つ持ち帰りで、募金:200円。
内訳は子供が約2/3、大人が約1/3で、大人にも好評!(いささか想定外)。
中には「お母さん やってみるけど、アンタ(子供)はどうする?」と、ママ主導のケースも・・。
当日の“たねダンゴ”づくりの様子・・・
まず、オープン前にスタッフが赤玉土+けと土の“特別の土”を、植物活性剤を入れた“特別の水”でこねあげ、やや大きな「親ダンゴ」を準備。
参加者が来場・・・。
まず、「親ダンゴ」を4つぐらいに分割。
次に1つずつに、肥料やいろんなお花のタネを入れ、小さなキンカンぐらいの「子ダンゴ」に丸めます。
最後に、芽が出やすくする“魔法の白い土(ケイ酸塩白土)”をまぶし・・でき上がり!
見た目は、まるでお菓子・・。
作業はカンタン! でもちっちゃな子どもにはなかなかの作業、でもオモシロイ!!
“たねダンゴ”の人気の秘密は、ドロンコ遊びの面白さ、どんなお花が咲くのかの楽しみ、穴を掘って植えるだけの「球根」なみの手軽さ など・・・とみられます。
“たねダンゴ”づくりのポイントは、品質&コストの両面からお花の“たね”。
今回は、昨秋から販売が始まった「タネだんご ミックス※」などを利用。
※ 混合種子。春まき用(夏~秋開花)& 秋まき用(春開花)。(株)サカタのタネ製。
今、7月なので春まき用※を利用(ラストチャンスでした)、うまくいけば秋にミックスされた花束のようなお花が・・。
※ ハゲイトウ・コスモス・ジニア・・。アフリカ・タンザニア産。無農薬で育成・採種。1袋:10g入り約500円(税別)。
“たねダンゴ”の育て方ですが・・。
いわば“生もの”(たねの発芽メカニズムが動き出している)なので、持って帰ったら3日以内など速やかに花壇やプランター等に30~40cm間隔などで植えます。
いろんなお花が一斉に芽吹きますが、混植として間引(まび)きせず育てるのがコツ。
参加者には、念のため“たねダンゴ”の育て方や質問先などを書いたちらしを手渡しました。
NPO花とみどりでは、“たねダンゴ”が子供たちへの花育の有力なツールとの見方を強め、箕面での普及などの検討を始めています。
【参考:“たねダンゴ” のメリット】
① ダンゴにするのでたねが風雨で拡散せず、斜面などでのお花栽培にも向く。
② 小さなたねを扱いにくい、幼児などでも作れる。
③ 球根を植えるように、誰でも簡単に植えられる。
④ たねがよい土に包まれており、根がよく伸び元気に育つ。
⑤ たくさんの芽が出て、雑草との見分けがつき除草が容易。
⑥ 数種類のたねが入っており、花束のように美しく咲く。どんなお花が咲くか楽しみ。
⑦ ダンゴを作るなどが面白く、みんなで楽しくたねまきができる。
(「たねダンゴ・ハンドブック」日本家庭園芸普及協会を参照・要約・整理)
【コメント】皆さんのご意見などを・・・
“タネだんご”は公益社団法人・日本家庭園芸普及協会が登録商標を持ち、その普及に努めています。したがって、NPO花とみどりは、同協会認定のグリーンアドバイザーなどのメンバーを中心に同協会と連携し花とみどりの街づくりのために普及できれば・・と考えています。
ただ、たねの商品化などが本格的に始まってそれほど経過しておらず、全国的にも箕面でもいろいろテストや工夫が必要とみられます。
“タネだんご”についてのご意見・ご提案などを募集中ですので、よろしくお願いします。
(NPO花とみどり 事務局)