危険な外来オニアザミから、小さな子供たちを守ろう! ~ 9/14に市民が会合

 

 1960年代に北海道への侵入が発見され、その後、本州・四国にも広がったとみられるトゲをもつ外来植物のアメリカ・オニアザミ。


 箕面からこの危険な植物を除去し「小さな子供たちを守ろう!」という会合が、9/14(土)に開かれます。

 

 開くのは、この春に箕面川下流(瀬川・半町区間)でアメリカ・オニアザミを見つけ除去活動の火ぶたを切った「みのお川を美しくする会」の大濱さん(同会副代表。この「ブログ」の5/4付けで既報)と、その活動に賛同する「生きもの会議」(代表:石田さん)と「NPO花とみどり」(代表:上田さん)。
 また山の自然を守るNPO山麓委員会も、この会合を「山なみネット」のブログで紹介するなど大きな関心を示しています。

 

 大濱さんは、箕面川にとどまらず市の西部一帯で、進んで探索と除去を続けました。

 

 この活動を知った自然への関心が高い女性・Fさん(NPO花とみどりメンバー)が、自宅付近の彩都南部方面など市の東部で探索を始め、多数の外来オニアザミを発見、SNS(facebook)で除去を呼びかけました。
 これに応えるためNPO花とみどりは除去体制が未確立なので、とりあえず「木戸が池緑地」で草刈りボランティア活動を行う「市民草刈り隊」に呼びかけ、市東部でみつかったアメリカ・オニアザミを除去。

 

 続いて、この時の「草刈り隊」のメンバー(Tさん夫妻)が、自宅周辺の西宿付近など市中部地域で多数のアメリカ・オニアザミを見つけ、自発的に除去。

 その他にも、市民から若干の通報。
 
 こうしてアメリカ・オニアザミの探索と除去活動は、飛び飛びながら西部→東部→中部へと広がりました。この春からの除去数は、100株以上になります。
(下図参照。西部はかなりのエリアが調査済み。しかし西部のかなり以外の無印エリア(空白エリア)は未調査エリア) 

今までの外来オニアザミ除去(赤丸)と,活動伝播の様子(黄色矢印)
今までの外来オニアザミ除去(赤丸)と,活動伝播の様子(黄色矢印)

 

 こうした動きを受け、来シーズン(来春以降)へ向けて、未調査地域を含めより本格的な対応を行おうというのが、9/14の会合の趣旨です。
 また、この会合を通じ問題のある外来種に対応する市民組織「外来植物アクション市民の会」(仮称)のスタートを予定。
 関心のある方の参加が期待されます。

 

◆ 小さな子供たちをアメリカ・オニアザミから守ろう!◆
▽ 9月14日(土)午前10時~正午
▽ 文化・交流センター(サンプラザ・箕面駅前)
▽ 外来植物の諸問題、アメリカ・オニアザミの概況、今後の方向 など
▽ どなたでも
▽ 主催:外来植物アクション市民の会(仮称・準備中)
  共催:生きもの会議/NPO花とみどり
▽ (連絡先)NPO花とみどり☎090-4901-6693
              ※箕面市広報紙「もみじだより」9月号オアシス欄でも案内。

 

【コメント①】 市北部でも除去の動き
 紹介した動きは市民による自発的な取組ですが、これとは別に止々呂美(とどろみ)のニュータウン・森町(しんまち)など市の北部では、以前から住民が市に要請し除去を促進しているようです。

 

【コメント②】やっかいな外来植物
 アメリカ・オニアザミ除去の主な理由は、次のとおり。
(1)環境省が問題のある外来種にリストアップ。
   放置すれば、在来の自然の野草の生育地を奪うなど生態系に悪    

  影響。(牧草地・草地・山地などでウシやシカなどの草食動物が

  食べず(天敵がおらず)、日本ではその繁殖が抑制されにくい)


(2)花びらと根っこ以外の全身に、皮手袋をも通すほどの細く鋭い

  トゲをたくさん持ち危険。イバラのような太いトゲではなく、人 

  の肌に刺さるときわめて抜き取りにくい。


(3)タネはタンポポのように綿毛つきで、風や流水で広く拡散。株

  数が増えない段階での早期除去が、望ましい。放置すると、手遅

  れに・・。

 

                                                         (NPO花とみどり 事務局)