★ 3月に新駅オープン、眼下に「木戸が池緑地」広がる
北大阪急行の新駅(箕面萱野駅)が、この3/23にオープン。
同駅の眼下(東側)には、「木戸が池緑地」広がります【写真】。
今、この「木戸が池緑地」は建設後約20年経過、劣化がかなり目立つのでし、その大幅リニュアールと魅力アップとの再整備を市民組織(注1)が提案。
(注1):NPO 花とみどり/公園・緑地魅力アップ委員会(「木戸が池緑地」の自主管理組織)/生きもの会議。
【最近の様子】
【写真】完成間近の箕面萱野駅(向こう・上側)と、「木戸が池緑地(手前)」。
【位 置】 ※「木戸が池緑地」の位置(中央下)
【府内でも数少ない“潤いの駅前”】
新駅前は交通結節点(鉄道駅・バスターミナル)になり、従来からの商業地(キューズモール)を含め“賑わいの場”です。この駅前は、千里川をはじめ公園群(かやの広場・花咲か公園・せせらぎ公園・古井戸公園・「木戸が池緑地」)が広がり、府内でも数少ない“水とみどりの潤いの駅前”です。
※ 新駅付近の“潤い”ネットワーク。(現地の市の看板から。一部加筆)
【池を中心にさわやか~「木戸が池緑地」】
「木戸が池緑地」は千里川沿いにあり、水と緑でさわやかです。面積は、池などを含め約8,500㎡。
池には水鳥がやって来るので、バードウオッチングの場ともなっています。
※バードウオッチング壁。
※「木戸が池緑地」の空中写真(グーグル・マップから引用.加筆)
緑地の利用者は現在のところ主に周辺住民、今後は駅前は全市的な交通結節点となり利用者増大が予想されます。
★ 目立つ劣化
一方、「木戸が池緑地」は、長年の間に柵がかなり壊れるなど劣化が目立ちます。
実は「木戸が池緑地」は、約20年前に金属柵を軸に木製格子柵や木道などが多用されるなど自然風のグレードの高い整備がされました。しかし、木製柵などは日光(紫外線)や風雨などの影響を受け劣化しやすく、全体的にメンテナンス面で課題が発生。
★ 少ないお花
木戸が池緑地は春は桜が美しいのですが、花壇はなく春を含めきれいなお花(草花)はほとんど咲いていません。
※桜咲く「木戸が池緑地
★ 劣化の修繕を提案
市民組織は「木戸が池緑地」の大幅リニューアルについて、次の方針を掲げています。
① 壊れた柵など、景観でのマイナス面を修繕。
② ベンチの配置など、人々の利用と憩いのための条件を整える。
③ 緑花などに努める。
④ 周囲を幹線道路・市街地に囲まれた「木戸が池緑地」は、自然生態系の回復は無理があるので、外来種を除去するとともに、在来の和風生物を大切にする。
★ 「木戸が池緑地」の大幅リニュアールの課題
「木戸が池緑地」は、危険か所などはその都度修繕されていますが、柵の傷みなどは長年の間に蓄積しています。(次の17の課題について検討中)
① 池の周囲の斜面上の柵の修繕
② 池の周回道(木道)の更新
③ 池の斜面の雑草(セイタカアワ ダチソウ等)繁茂の抑制 ④ 池内の水草繁茂対策
⑤ 池の周囲樹木の伐採・せん定
⑥ 池へのごみ流入防止。
⑦ 南側路面(西国街道)の修復
⑧ 斜面(北東方向)への階段の増設
⑨ 木製テーブルの木製部の更新
⑩ ベンチの設置(数か所)
⑪ 歩道の一部(近道)新設 ⑫ 人工浮島の設置
⑬ 緑地の全体的な緑花
⑭ エントランスへのシンボル樹の植栽
⑮ 入口看板(「木戸が池緑地」)の位置変更
⑯ 横断歩道の設置(同緑地の北側)
⑰ 作業用具倉庫の増設
★ 主な課題
主なものを説明。
① 池の周囲の斜面上の柵の修繕
斜面上の柵は約200枠ありますが、約40%が傷んでいます。破損は目立ち、「緑地」全体の印象をダウンさせています。(なお、現況は対応済み)
② 池の周回道(木道)の更新
池の周囲を木道が巡っています。
金属枠を整備しその上に板を張り付けていますが、老朽化し、毎年、ボツボツと剥(は)がれます。(現況は修繕済み)
③ 池の斜面の雑草繁茂の抑制
池を囲む斜面はセイタカアワダチソウ(外来種)・クズ等に覆われています。年に3回程度、ボランティアが主に草刈り機で全面的な草刈りをしています。
しかし、特にセイタカアワダチソウが大きく生長しこれにクズが絡みつくなど、秋の草刈りが大変で、また夏は草ボウボウで景観面で問題です。
そのため、現在はここにお花を植えることは困難です。
※しつこく生えてくるセイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ群生の写真は。越前町HPを引用。
④ 池内の水草及び土砂の除去
池の水面はかなり水草が茂っています。
重機を使うなどして、取り除くことが望まれます。
※水面の右側=濃い緑部分が問題の水草群
⑤ 池の周囲の樹木の伐採・せん定
※池の周囲=柵内に樹木が大きく生長。落葉が池内に落ちヘドロとなるなど問題があり、除去・整理が必要です。(桜・モミジなど一部は、残す予定)
(17項目の内、⑥以上の課題の説明は省略)
★ “魅力施設”整備も課題
以上と並行し、「木戸が池緑地」の魅力アップが必要です。
20年前のかやの中央の新都心開発に伴い、今の「木戸が池緑地」が整備されました。
その際、「木戸が池緑地」は「街や地域のことを知るブロック」とされていますが、その後、具体化されないままです。
今後、「木戸が池緑地」の魅力アップのため、広場の有効活用や、国際交流施設などの整備が考えられます。
また、池などを生かした自然環境の整備も課題です。現在は池は水鳥がやってくるものの、生息している魚は外来魚が大半です。
※池の魚は、ブルーギル【写真】など外来魚が大半(生きもの会議調査)。
★ 今までの経過
なお、この提案は9月に市へ提出され、既に市の担当セクション(公園緑地室)や市議会で議論、市幹部の現地視察も行われています。
◇「市議会での議論(10/6。神代議員(議長))
※神代議員の質問内容(同議員のニュースレターから)
◇ 市長への説明。(市民組織代表が訪問)。
◇ 市幹部(市長&議長)の現地視察(12/8)。
※ 左から神代議長・(1人おいて)上島市長・上田代表代行(木戸が池緑地の自主管理組織)
★ 年度内に着手始まる
なお、本格的には市の予算面から来年度になる見通しですが、可能なものが今年度内に着手され出しました。すばやい対応です。
① 斜面上の柵の修繕
最も目立つ池の斜面上の柵は、先日、手入れされました。
(1/15撮影。格子柵ははずされ、全体イメージを統一。木で覆われた柵の中心軸は金属柵で、これでOKかも・・)
② 清掃・樹木へ池の水抜き準備
※市の告知看板 (上田さん撮影。2月)
③ ヒガンバナの移植・保全
お花が少ない「木戸が池緑地」に、市民組織・公園緑地魅力アップ委員会が市内の水田開発地からヒガンバナ群を移植・保全(1/15。既報)。
タイムリーな対応で、全国的にも珍しい取組と思われます。
◆ 今後の見通し
これらは、場合によれば2~3年かけ段階的に検討・実施し、実施は行政とともに、募金を含め一部は市民組織・市民などとなるでしょう。
(NPO花とみどり 事務局)